映画感想:『平成たぬき合戦ぽんぽこ』と『妖怪ウォッチ』

映画 平成狸合戦ぽんぽこ CM 1994年自分が3才ぐらいの小さい子どもだった時、祖父によく近くの川に連れていってもらったのを覚えている。 海の近くの下流なので比較的流れは穏やかではあるものの、泳げもしない子どもなので川に落ちたら溺れてしまうかもしれ…

映画感想:『別離』で人の葛藤、苦悩、弱さを知る

Jodaeiye Nader az Simin - Trailer (Starring: Leila Hatami, Kimia Hosseini) イランという国にどういうイメージがあるだろうか。石油が主要産業の国? イランは、石油の埋蔵量4位の国家。輸出収入の80%を石油が締める。宗教が強い国? イランは、宗教上(…

映画感想:『オデッセイ』を宇宙飛行士になりたい人は見るべきだ

映画「オデッセイ」予告Z マッド・デイモンは遠く彼方の惑星に取り残されがちである。インターステラーでは、火星よりはるかに遠い惑星で1人取り残されていた。1人で残された悔しさからか、それとも長年1人だったことで気が狂ってしまったのか、インターステ…

映画感想:『パッセンジャー』は、舞台設定がいいラブストーリー

映画 『パッセンジャー』 予告『目覚めたのには、理由がある』そんな含みのある言い方と、2人の男女が目覚めている宇宙船内の映像。 そして、危機的な状況に対処する彼らの映像が予告編では描かれる。男女2人の作品であることは予告段階から分かるものの、 …

映画感想:『おおかみこどもの雨と雪』は「選択」の話

映画「おおかみこどもの雨と雪」特報1金曜ロードショーでやっていたので鑑賞。とても優しく暖かい母親が印象に残る。2人のおおかみこどもの母親花は周囲に頼れない大変な状況の中、子育てをする。人によっては「ゆるふわへらへらで子育て、そんな甘くないし…

映画感想:『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は最高にロック

"Angry Inch" - Hedwig and the Angry Inch (2001)ロックを語るということがナンセンスなのかもしれないが、この映画については語らざるを得ない。元々舞台だったのを映画化したというもので、そのせいか、映像に躍動感がある。画面を通して見ているのだが、…

映画感想:『ボーダーライン』でメキシコの現実を知る

2016年北米公開の『メッセージ』がアカデミー賞ノミネート、今年は『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』が公開されるドゥニ・ヴィルヌーヴの監督作。メキシコの麻薬戦争を扱っており、翻弄されるFBI女性捜査官の視点を中心に作成されている…

映画感想:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』とファイトクラブの共通点

Birdman (2014) Official Trailer #2 (HD) Emma Stone, Edward Norton過去の栄光(映画『バードマン』出演によるスターダム)に縛られ続け、再起をかけてブロードウェイでの舞台に挑む俳優の話。副題の「The Unexpected Virtue of Ignorance(無知がもたらす…

映画感想:『カッコーの巣の上で』は未来への警鐘を鳴らしてくれる

カッコーの巣の上で [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/04/21メディア: DVD購入: 7人 クリック: 29回この商品を含むブログ (50件) を見るジャック・ニコルソン出演作は鑑賞したことがなく、ずっとシャイニングジャケット画のイメ…

映画感想:『お嬢さん』の鑑賞は145分の濃密な時間

『お嬢さん』本編特別映像なかなかエゲツないエロと狂気。鑑賞前の本作のイメージはそうだった。ウェールズの作家サラ・ウォーターズの「荊の城」を原作として、作品の舞台をヴィクトリア朝から日本統治時代の朝鮮に変更をしている。 その変更が功を奏し、本…

映画感想:『ラ・ラ・ランド』は、あえて言うが「がっかり」だった

La La Land (2016 Movie) Official Trailer – 'Dreamers' 鬼気迫る作品である『セッション』がとても良かったので 「セッションはこの作品(ラ・ラ・ランド)を作るために作った」 というほどの本作はどれだけのものだろうと期待値が高い中での鑑賞。 売れな…

映画感想:『湯を沸かすほどの熱い愛』で号泣

映画館で号泣してしまった。 「宮沢りえ演じるお母ちゃんが、ガンで死んでしまうのだが、死ぬまでに湯を沸かすほどの愛を周りの人に与えてくれる」そんなストーリーはタイトルと予告を見ればわかる。 ただ本作はそんな言葉だけで済ますことができないほど、…

映画感想:『エクス・マキナ』はタブーを考えさせてくれる

製作費約14億円と低予算ながら、2015年アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した話題作。 低予算だとは思えない独特の雰囲気があり、人里離れた山奥の設定ながら近未来を感じさせる。 ストーリーとしては、特段派手な演出(人間vsAIの知能戦など)があるわけでな…

映画感想:『ルパン三世 カリオストロの城』を大人が見ても楽しめる理由

英語学習のためにhuluに登録したのだが、『ルパン三世 カリオストロの城』が目にとまったのでつい観てしまった。最初に観たのは、子どもの頃、小学生だっただろうか。昔は放送の多かった地上波の映画放送だった気がする。その時は、ルパンの活躍を見ていて楽…

Snapchatが日本の若者の中で流行ってきている件

先週、10代女子大生(年の離れた妹)に「近頃の大学生のSNS事情」を聞く機会があった。 社会人以上の層とは、少し活用しているSNSが違うようである。 ▼Twitter:使っている人が多い ⇒想像していた通り。時間がある大学生が、ある程度閉じたネットワークの中…

新・映像の世紀『第四集:世界は秘密と嘘に覆われた』

1/24(日)に放送された冷戦期の回を見た。www.nhk.or.jp 秘密と嘘、その原点 主題が表すように、冷戦とは、スパイ戦争,情報戦争でもあった。 アメリカ国内にソ連のスパイがおり、逆に、ソ連内にアメリカのスパイがいた。 隣人がスパイかもしれない、自分が…

映画感想:『コンタクト』は夢を追いかける話

コンタクト 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2011/09/07メディア: DVDこの商品を含むブログ (12件) を見るもう数年で公開されてから20年たつSF映画。主演は、ジョディ・フォスターである。 ジョディ・フォスター演じるエリー…

映画感想:『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』

旧作ファンのための映画 今までのスターウォーズとは大きく関連のない新作を現在の映像技術を使うことで、ハイクオリティの映画を作ることもできただろう。 近年公開の『インタステラー』や『ゼロ・グラビティ』などは、その技術を存分に使い、宇宙の果てし…

音博2014 (今更ながらくるりまで)

くるりの主催するフェス、京都音楽博覧会。 2014年、第8回目の開催に書きかけだったのでその続き。【椎名林檎】野外での椎名林檎は貴重ではないだろうか。 一体どんな雰囲気で、どんな音楽を聞かせてくれるのだろうかと非常に楽しみだった。tofubeatsが終わ…

マック問題に直面しつつ仕事をしている

「魂は細部に宿る」元々は「God is in the details(神は細部に宿る)」という言葉だったのだが、 20世紀を代表する近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉だそうだ。近頃、仕事でこの言葉が思い出されることが多い。 疑心暗鬼 昨年、クライア…

感想|映画『ゴーンガール』

デヴィッド・フィンチャー監督作品の鑑賞は、『ファイト・クラブ』『ベンジャミン・バトン』に次ぐ3作品目。結末の衝撃度で言ったら『ファイト・クラブ』は今まで見た映画の中でも飛び抜けて高く、『ゴーンガール』にも期待が高まる。 【あらすじ】 結婚5周…

書評|『会社を変える分析の力』河本薫

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)作者: 河本薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/18メディア: 新書この商品を含むブログ (11件) を見る 「ビッグデータの時代」最近そういう言葉をよく聞くようになったが、大規模データをどのようにうまく活用し…

音博2014(~tofubeats)

くるりの主催するフェス、京都音楽博覧会。 2014年、第8回目の開催にして初めて参加してきた。9月のとある日に、夜仕事をしながらくるりの動画を見ていたら衝動に駆られチケットを購入した。その雰囲気や出演するアーティストをほとんど知らずに行くことを決…

映画『100万円と苦虫女』

蒼井優好きのための、蒼井優主演のロードムービー。 蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す…

書評|『本の逆襲』内沼晋太郎

本の逆襲 (ideaink 〈アイデアインク〉)作者: 内沼晋太郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2013/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (24件) を見る「今年は電子書籍がくる」「電子書籍元年!」ここ数年、何回この言葉を聞いたこ…

「頭の中の余白」の話

社会人になって1ヶ月がたった。色々と感じることはあるけれどそれは別の話として、 今日書きたいのは、「頭の中の余白」のこと。 昨日、六本木森美術館に行ってきた。「LOVE展:アートにみる愛のかたち」という森美術館10周年記念展。「愛」というテーマの…

これから社会に出るにあたって-インドと地方経済から仕事について考える-

インドには、日本では考えられないような仕事がたくさんあった。・道ばたには、体重を図るだけの人、耳かき屋、風船屋…。・現地で働いている日本人の方のお宅にお世話になった時、お宅であるマンションのエレベーターには「ボタンを押すだけの人」がいた。人…

【ここは東京】旧白洲邸 武相荘に行ってきた

この前読んだ『白洲次郎 占領を背負った男』に感化され、白洲夫妻とその家族が住んでいた武相荘に行ってきた。 町田市の小田急鶴川駅から、徒歩15分ほどのところにある。 当時は、列車が到着しても乗降者が1,2人しかいないのんびりした田舎駅だったようだ…

意外と気にされない「誰と旅行に行くか」という観点について

「誰と旅行に行くのか?」と聞いたら、「行きたい人と行けばよくないか?」と言われるかもしれない。しかし、海外旅行のトラブルとしてよく聞くことに、「一緒に行った人と喧嘩した」だとか「気まずくなった」ということを聞く。「人間関係なんだから、日本…

「外の人間」として、インドの貧困にどう向き合うか

インドで強く印象に残っていて忘れることができないのは、長距離寝台の床を上裸・半ケツで拭いていた子どもである。 バラナシからムンバイへの28時間、長旅にも飽きボーっとしていた時。 汚い雑巾で拭きながら進む子どもが、通路を進んできた。 インドには貧…