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映画感想:『湯を沸かすほどの熱い愛』で号泣

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映画館で号泣してしまった。


宮沢りえ演じるお母ちゃんが、ガンで死んでしまうのだが、死ぬまでに湯を沸かすほどの愛を周りの人に与えてくれる」そんなストーリーはタイトルと予告を見ればわかる。


ただ本作はそんな言葉だけで済ますことができないほど、単純な感動モノの映画ではなかった。

愛情 愛情 愛情

1つに、本当にお母ちゃんの愛が深い。何度泣かされたことか。
1番記憶に残ったシーンは冒頭10分ぐらいのシーン。イジメられて絵の具まみれになった娘にかけた最初の言葉。「安澄、何色が好き?私は赤が好き!」冒頭のこのシーンで感じた。ああ、この映画は泣くと。

涙をこらえる表情

2つ目、湿っぽいシーンがないこと。やっぱりお母ちゃんは死ぬのだけど、家族が悲しい顔をするシーンがない。皆、普通の暮らしをしながら、お母ちゃんをゆっくりと見送る。唯一あるとすれば、死ぬ間際のお母ちゃんの前で、娘の安澄が泣きそうになるシーンがある。ただそこで安澄はこらえる。数秒噛み締めて、その後振り返って優しいたくましい笑顔。号泣した。強くて優しいなあ。そしてそんな安澄を強くしたのはお母ちゃん。母親冥利に尽きるだろう。

実はホラー映画?!

3つ目、やはり最後のシーンだろう。よく考えればホラーなんだが、まあ俗世間の欲にまみれたある意味離れたこの映画の世界だとすっきりしたラストだと思える。監督の好み/こだわりが透けて見えるけれども、いいオチだったのではないかと思う。


お母ちゃんと母親のくだりや、血縁関係がぐちゃぐちゃな点などツッコミポイントはいくつかあったけれども「そんなん、まあいいでしょ!」と思えるような、スカッとしてかつしんみりする良い映画でした。