映画『100万円と苦虫女』
蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『スマイル 聖夜の奇跡』の森山未來をはじめ、『ワルボロ』のピエール瀧や『転々』の笹野高史ら個性派が脇を固める。転居を繰り返しながら、少しずつ成長して行く主人公の姿に共感する。
(シネマトゥデイより)
大きなどんでん返しがあるわけではない。
また、爆笑したり、泣けたりするシーンがあるわけではない。
ただ「100万円たまったら、その街を出て行く」という流浪人のような暮らし方と特に特徴のない海山町、そして蒼井優の雰囲気が、映画を特異なものにしている。
大きな感動があるわけではないけど、他人とうまく関われてないでいる人の背中を、少しだけ押してくれるような優しい映画でした。