意外と気にされない「誰と旅行に行くか」という観点について

「誰と旅行に行くのか?」と聞いたら、「行きたい人と行けばよくないか?」と言われるかもしれない。

しかし、海外旅行のトラブルとしてよく聞くことに、「一緒に行った人と喧嘩した」だとか「気まずくなった」ということを聞く。「人間関係なんだから、日本にいようが旅に行こうが、どうしようもないこと」と言われればそれまでだが、それで終わらせていいことではないと思う。

その点で、今回のインドへの旅行で実感したことがある。

「役割分担が重要」だということだ。

今回のインド旅行は特に一緒に行った人の間では特にこれといったトラブルもなく、とても充実したものになった(あくまで主観ではあるが)。
あまり細かいことを気にしないメンバーだったこともあるが、それ以上に「各メンバーの役割がはっきりとわかれていたこと」がよかったと感じている。

インド旅行では、

■女1:【英語担当】英語での難しく細かい交渉を担当
■男1:【切り込み担当】道を尋ねる、リキシャをつかまえる等の「まず動く(かつ英語が必要な)場面」で先頭に立って交渉を行う
■女2:【飯担当】スイーツ専用「地球の歩き方」である『aruco』で美味しい飯を探したりと、旅の大きな要素の1つである「ご飯」を充実させる
■男2:【情報担当】インドで注意すべきこと、各スポットの情報などを入手

もしこのうち1人でも欠けていたら、今回のような充実した旅にはならなかっただろう。

また、「特に何もすることがない」人がいないのもポイントだと思う。
自分も、行く前は「英語」を話せないことが引け目となり、「インドでは何の役にも立つことができないのではないだろうか」と不安だった。
結果的に、「情報収集」という多少は秀でていることで「役割」を持つことができたが、これがなかったら旅の「参加感」がなく、1人だけツアーに参加しているような感覚になっていたのではないだろうか。
主導権が全く自分にない状態というのは、辛いものだと思う。

もちろん全員で話し合ったり、先に進んだりするに越したことはないのだが、先導する役割の人はいたほうがいい。

そして、行く前から「この人は~が得意だから連れて行こう」とメンバーを選抜する必要はない。
行く前の空港や、一夜目の宿で話し合えばいい。

小さなことでもいいから、「その人ができること」を任せることが大事だと思う。
またその役割は1人で全部担う必要もない。
【飯担当】が2人いたっていい。

何か「できることがある」、「自分が旅の一部を作っている」ことが大事なことだと思う。